■信頼と継続
どんな人間関係にも信頼と継続ということが大切なように、カウンセラー、ヒーラーといったセラピストととの関係においても
この2点は非常に重要です。
まず信頼の問題ですが、これはセラピストに実際に会ってみて、たぶん一瞬で相手が今の自分に必要な人かどうかわかると思います。もしそこまで確信がない場合は、「何かこの人とワークをすることが自分にとって意味がある」かもしれないと思う、もしくは何かよくわからないが「この人はいい人だな」とか「今の自分に必要なものを学べる」など、何か気持ちの良いサインを身体のどこかで感じられます。
頭でこの人は、経歴が臨床心理士だからとかと判断するより、身体のサインの方が正解という場合が多いと思います。
それが信頼関係を築く一番はじめの入り口です。
わたしが一番感謝しているカウンセラーの方は、たぶん年令からいって臨床心理士はもっていないだろうと思われたおばあちゃまといった感じで、大学の心理相談室でお世話になっていました。セッションフィーも大学の相談室ならでは破格の2千円。当時のわたしには砂漠で水にありつけたがごとく、ありがたい出会いでした。でも、彼女とのセッションは、たぶんヒ−リングスクールではカウントされないタイプのものだったと思います。治療関係で大切だと思うのは、人と人はどんな関係でも肩書きではなく人格のめぐり会いだと思います。
まあ、ヒ−リングスクールなどでは、スーパーバイズを受けるセラピストの資格をきちんと決めていて(一般
的に考えて非常に妥当な方法)、その縛りから適切な人とセッションできないという場合もありますが、その辺は、現実的に上手く調整してゆくしか方法がありません。
信頼に足る相手が見つかったら、適切な治療契約を結ぶことが大切です。これからのセッションで、どんなワークをしてゆくのか、1回にかかる時間と費用、セッションの頻度などを決めることです。契約を結んだら、後はしばらく継続あるのみ。いいものでも継続しなければ効果
がでないのは、サプリメントや生活習慣と同じです。
信じたらとにかく一定の間隔(最低2週に1回)で続けてみる、これが成功の秘けつです。ちなみに現在、ヒ−リングプラクティスを生業としているため、わたし自身1週間に1回はなんらかのサポートを受けています。ヒ−リングスクールの指定するスーパーバイザーとのセッションや日本語で話せるカウンセラー、ヒ−リングスクールの学生時代から縁のあるヒ−ラ−とのセッションなどです。お金はかかりますが、この問題はどこからかねん出するしか方法がなく、これも現実的に上手く調整してくださいとしかいいようがありません。ヒ−リングスクールでは、現実的に上手く調整することをアダルトエゴを働かせるという言い方をしてますね。
セラピーワークというものは、自分の無意識の部分を多く扱うことになるので、通
常の自分の判断基準で考えられるのは、だいたい契約を結ぶあたりまでだと思った方がよいでしょう。
これからはしばらく自分という暗い洞くつの中を、セラピストに手をひかれながら1ヶ所1ヶ所、探検してゆくのです。「エーッ!ウソ」「わからない!?」「わたしは誰?」というような場面
に遭遇することもあると思います。命綱を握ってもらう相手だからこそ、私達は相手を信頼しなければ、この旅にでることはできないのです。はじめてこおいったセッションを受ける人ならば、
手ごたえは早くて3ヶ月〜半年で感じるようになります。
もしこの段階で、変化や手ごたえがない場合には、方法の見直し(セッション頻度、ワークの内容、セラピスト事体を変えるかどうか)を再考することもあります。